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** リカーショップトカジ**
 戸梶 祥子さん
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高知県酒造組合連合会が認定する土佐酒アドバイザーの女性有志の会 「土佐酔笑会」会長。酔笑会では、「土佐酒を愉しむ宴」などを開催。
また土佐酒のプライベートブランドを蔵元とともに開発するなど、土佐酒の振興を目指した活動を行っている。本業はご夫婦でリカーショップトカジを経営。

** リカーショップトカジ 店舗紹介**
常時40種近い土佐酒が、鮮度を保つための専用冷蔵庫に並ぶ。
定番商品のほか、季節限定の酒も登場する。
■TEL 088-844-6766
■営業時間:10時〜21時
■高知市朝倉南町6-2
■JR高知駅から車で20分
■日曜はお休み
 淡麗辛口で料理にも合う地酒で旅の夜を締めくくろう
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-高知の日本酒の特徴は?
近藤オーナー
(以下、近藤)
  それぞれの蔵元や銘柄で違いはありますが、一言でいうと「淡麗辛口」で飲みやすい酒ということやと思います。高知の人はぐいぐいと豪快に杯を干すイメージがありますが、それも飲みやすさゆえでしょう。
戸梶祥子さん
(以下、戸梶)
あと、料理に合うというか、高知の食材によく合う酒だと思いますね。お客様にアドバイスするときは、何を召し上がる時に飲みたいかもお聴きしたりします。
近藤)
中土佐町の西岡酒造という蔵元では、カツオのタタキに合うように考えて造られた辛口の吟醸酒を出しているほどやきね。 
戸梶)
それにしても、高知はやる気のある蔵元さんが多い。ロケットに乗せて宇宙を旅した酵母で造った宇宙酒を発表したりして、がんばりゆう。
近藤)
三原村には「どぶろく特区」ができて、洗練された日本酒とは違う素朴な味わいのどぶろくが飲めるようにもなっています。18の蔵元の醸す酒もそれぞれに個性的だし、飲み比べるのも楽しいですよね。全国的に見ても、日本酒のレベルが高い。若い杜氏さんも出てきているし、土佐酒の未来は明るいろう。(笑い)
奥深い土佐酒の魅力を酒文化と一緒に楽しもう!
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 -高知は宴会も独特ですよね。
戸梶)
まずは、「献杯」。お猪口に並々と注がれた酒は、勧められたら断れない。勧めた人も飲まなきゃならないのがルール。いろいろな人と「献杯」するために、座が暖まる暇がない(笑い)。観光客の方は驚かれます。
近藤)
「箸拳」や「べく杯」などのユニークなお座敷遊びも豊富。明るく陽気なのが高知の酒の飲み方やね。人と人とのコミュニケーションを温める役目のようなものがあると思います。そんな酒文化も丸ごとで、土佐の地酒を味わってもらいたいですね。
-土佐の地酒を楽しむためのアドバイスを。
近藤)
地酒をおすすめすると「こんなにおいしい飲み物なんですね」と、よく驚かれます。日本酒の概念を捨てて、まずは試してみてください。
戸梶)
ひと口に地酒といっても、純米酒もあれば古酒もありと奥が深いのも魅力のひとつです。旅の思い出にいろいろと飲み比べて、相性のいいお酒を見つけるのも楽しいと思いますよ。


はちきんといごっそう

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土佐弁で「いごっそう」とは、堅物の男を指します。
「はちきん」とは、男勝りでしっかりした女性の意味ですが、司馬遼太郎によると「異骨相」と表記し、「4人の男を手玉に取るくらいしっかりしている」ということで「はちきん」と言うそうです。

高知ユースホステル 酒の国共和国
代表)近藤 富夫
〒780−0967 高知県高知市福井東町4−5
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